筆者プロフィール 小久保京子

フリーランスのライター・編集者として、進路情報誌・ウェブサイト等に、大学情報を中心とした記事を執筆。ナレッジステーションでは、毎月一回配信の本コラムのほか、「高校生のための大学ガイド」「学問ナビ」の執筆と「学問理解おすすめ本」の企画・編集を担当。教育関係のほかに、英国関係の情報誌や、料理レシピ本等の記事執筆、編集にも携わっています。

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8月のコラム

オープンコースウェア

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「オープンコースウェア」はアクセス数から見ても注目が高く、ナレッジステーションでは継続して内容を改編しています。記事日付(2010年8月)は、コラムで初めて「オープンコースウェア」を取り上げた時期です。
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NHKで、ハーバード大学の政治哲学のマイケル・サンデル教授の授業「Justice(正義)」が放送されて話題になり、講義録も出版されました。
ハーバード大学が授業を公開するのは初めてということですが、現在世界では大学の社会貢献の一環として、大学の講義をインターネット等を通じて一般に公開する動きが生まれています。公開される講義は「オープンコースウェア」を呼ばれ、世界的な組織「OPEN COURSEWEARE CONSORTIUM」も設立されました。日本でも2005年、協賛する大学らにより「日本オープンコースウェア(JOCW)」が設立されています。JOCWのメンバー大学一覧は、JOCWホームページ内に掲載されており、それぞれリンクも貼ってありますのでご参照ください。
ただし、授業の公開度合いは、シラバスのみの大学、簡単な授業計画のみの大学、詳しい講義資料を公開している大学、講義映像を公開している大学とさまざまです。そこで今回は、高校生や一般が比較的活用しやすい手法で公開している大学について、ひとことずつ紹介したいと思います。

●北海道大学

通常の講義は、講義資料公開が基本。公開講座やセミナーの公開が充実しており、映像も公開されている。高校生を対象に行っている出張講義の映像もある。

●東京大学

公開講義について「先生名から探す」「学部名から探す」「ビデオのある講義から探す」の3つの方法によって検索できるため、利用しやすい。ほかに「東大ポッドキャスト」もある。

●東京工業大学

講義ノートを公開。アクセスランキングが掲載されているので、充実度やわかりやすさを判断する参考になる。

●慶應義塾大学

コース一覧が学部ごとに整理されており、講義ノートが公開されているもの、講義ビデオが公開されているものにはアイコンがついているため、利用しやすい。

●名古屋大学

資料公開の充実度は、授業によって差があるが、「高校生向けオススメ授業」はわかりやすい。ほかに、「月間ランキング」もあるので、面白く、わかりやすい授業かどうかの参考になる。

●京都大学

各授業に、シラバス、授業スケジュール、講義ノート、講義ビデオ、課題など、何が公開されているかについてのコンテンツがついている。公開講義や、退官教員の最終講義も公開。動画があるものはYouTubeでも視聴できる(http://www.youtube.com/user/KyoDaiOcw)。

●同志社大学

講義資料を公開。OCWを、誰にどのように活用して欲しいかを書いた「同志社大学オープンコースウェアの活用方法」も一読を。

●大阪大学

講義資料の公開が基本だが、ビデオ公開も少しある。一方、シラバスのみの公開の講義も。コース一覧に「ビデオ」「シラバスのみ」などと記してある。

●関西大学

授業資料を公開。テストを公開している授業もある。授業のほか、CEAS(ICTを活用した授業支援型e-Learningシステム)を活用した授業実践例も掲載。

●オープンコースウェアコンソーシアム(OPEN COURSEWEARE CONSORTIUM)

世界の大学の、オープンコースウェアへのリンク集。

●iTry College

アメリカの大学の講義のビデオ配信のリンク集。大学別、学問分野別に整理してある。冒頭で紹介したサンデル教授の講義も(英語で)見ることができる。講義の人気度が、★0~5つで表示してある。
※現在は配信していません(2013年4月)

●放送大学

放送大学は、オープンコースウェアの理念に賛同し、日本オープンコースウェアコンソーシアムに正会員として参加、特色あるコースを10月1日よりインターネット上で公開を開始しました。